国際統計分類ファミリー(ICD, ICF, ICHI)

国際統計分類ファミリーについてまとめます。

疾患についてはICD-11、生活機能(障害)はICF、介入についてはInternational Classification of Health Intervention(ICHI)というコードがWHOより示されています。下のスライドがわかりやすいです。

 

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WHO国際統計分類協力センター(http://www.who-fic-japan.jp/about.html)より引用

ICFについてはリハビリテーションの世界で多用されていますが、あくまで生活機能の分類であり、リハビリテーションのために設計されたものでは必ずしもありません。

介入の分類であるICHIは「いっちー」と読むそうです。WHOウェブサイト(https://mitel.dimi.uniud.it/ichi/)では"Finalisation of ICHI is planned by the end of 2020"とされており、現時点ではβ版とされています。

このICHIですが、例えば「筋力増強訓練」は下記のコードとなるようです。

1 - Interventions on Body Systems and Functions

 10 - Interventions on the Musculoskeletal System

  MU - Muscle functions

   MU2.PH.ZZ Training muscle functions

MU2はTarget(部位)でありmuscle function、PHはAction(行為)でこの場合はtraining、ZZはmeans(行為の方法やプロセス)で分類不能とのことです。

この他、経皮的肝生検の場合は、Targetが肝臓、Actionは生検、Meansは経皮的、となるとのことです。

TargetはICFの大分類に近いようです。また、リハビリテーションの手技はActionでいうところのPH(training)に分類されるでしょうか。

ICHIには現時点で7000ものコードがあるようです。臨床や研究で使用するには何らかの整理が必要そうです。