国際統計分類ファミリー(ICD, ICF, ICHI)
国際統計分類ファミリーについてまとめます。
疾患についてはICD-11、生活機能(障害)はICF、介入についてはInternational Classification of Health Intervention(ICHI)というコードがWHOより示されています。下のスライドがわかりやすいです。
ICFについてはリハビリテーションの世界で多用されていますが、あくまで生活機能の分類であり、リハビリテーションのために設計されたものでは必ずしもありません。
介入の分類であるICHIは「いっちー」と読むそうです。WHOウェブサイト(https://mitel.dimi.uniud.it/ichi/)では"Finalisation of ICHI is planned by the end of 2020"とされており、現時点ではβ版とされています。
このICHIですが、例えば「筋力増強訓練」は下記のコードとなるようです。
1 - Interventions on Body Systems and Functions
10 - Interventions on the Musculoskeletal System
MU - Muscle functions
MU2.PH.ZZ Training muscle functions
MU2はTarget(部位)でありmuscle function、PHはAction(行為)でこの場合はtraining、ZZはmeans(行為の方法やプロセス)で分類不能とのことです。
この他、経皮的肝生検の場合は、Targetが肝臓、Actionは生検、Meansは経皮的、となるとのことです。
TargetはICFの大分類に近いようです。また、リハビリテーションの手技はActionでいうところのPH(training)に分類されるでしょうか。
ICHIには現時点で7000ものコードがあるようです。臨床や研究で使用するには何らかの整理が必要そうです。